長崎県北の平戸市で小さな古本屋を営んでおります「こはく堂」です
こはく堂は、出張または宅配で古本/CD/DVD/Blu-layの高価買取を行っています

先日、猪をさばかせて頂きました

以前日記でも書きました「実家の山を20数年ぶりに探検」の記事で紹介させて頂いた、
いつもお世話になっている吉田さんに猪のさばき方を教えてもらいました

吉田さんは、以前京都の田舎で、ネイチャーガイドのお仕事をされていました
その時は、主に山のガイドとして

そして、平戸に来てからはシーカヤックガイドとして

山と海、両方のスペシャリストです

そして、彼は猟師でもあります

つまりサバイバルマスターです

「Do!図鑑シリーズ」のロングセラー
「冒険図鑑」「自然図鑑」「生活図鑑」を三冊合わせて地で生きているような人


冒険図鑑■―野外で生活するために


自然図鑑■―動物・植物を知るために


生活図鑑■―『生きる力』を楽しくみがく

今年の夏、関東に住む先輩の子ども達が家に遊びにくる予定なのですが、
その際には、吉田さんにお願いして、彼らに平戸の自然を堪能してもらおうと思っています

きっと彼らにとって最高の夏になると思います

吉田さんお願いしまーす!

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話は逸れましたが、そんな吉田さんに以前、
「猪をさばいてみたい」と伝えていたところ

子供の猪が2匹捕れたとの連絡をもらい、吉田さんに手ほどきを受けながらさばかせていただきました

※これ以降、リアルな写真が出てきます。見たくない方はお控えください

 

まず、吉田さんが二匹のうち1匹さばくのを説明しながら見せてもらい

そのあと、僕が1匹まるごとさばかさせて頂きました

さばく順序としては、

①内臓を取り出す

②皮膚(毛皮)部分と肉部分を切り分ける

③肉の部位ごとに切り分ける

④肉の保存

という流れです

 

実際に画像を見ながら説明していきます

まず、猪の肛門周囲の皮膚に切り込みを入れていきます
こうすることで、内臓を取り除く際に、一緒に肛門部分までとることが出来、
さばいていく際に、清潔が保持されます

そして、下腹部辺りから切り込みを入れ、内臓を取り除いていきます

内臓を傷つけないようにしながら(腸など傷つけると内容物が出て不潔になるため)、
内臓と骨、皮膚をつないでる薄い膜に切り込みを入れながら、内臓を取り出していきます
(内臓の画像は一番リアルなため、ここでは表示を控えます)

内臓を取り出したあと、切り込みを入れた腹部を、水とブラシで洗浄します

その後、猪の手足部分に切り込みを入れ、

切り込みを入れた部分から皮膚(毛皮)部分と、肉部分を削ぎながら、分けていきます

 


皮膚と肉を分けていくナイフ、曲がっていることでそぎやすい

吉田さんがさばいているのを見ると、スムーズで簡単に見えますが、いざ自分でやってみると、
当たり前ですが、なかなか難しく、毛皮が残ったり、逆に肉を切りすぎたりしました

特に、お尻部分、背中側が難しかったです

そして、肉部分だけになったら、部位ごとに肉を切り分けていきます

まず、背中~腰にかけてのロース部分を切り分け

その後、お尻、後ろ脚部分を切り分け

そして、あばら肉を切り分けます

前脚の肉は、猪の肉の中でも固いため、
また、子猪ということもあり肉もほとんど取れないだろうということから
今回は、前脚はさばきませんでした

そして、切り分けた肉がこちら

上の二本、細長いのがロース
その下が、お尻と後ろ脚部分、見にくいですが一番左下があばら肉

僕のさばきかたが下手くそで見た目が悪いですが、この状態が普段私たちが目にするお肉です

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僕も最近まで、スーパーに並んでいる製品としての肉しか見たことがありませんでした

結果(製品)としてしか見たことがなかったお肉

この食品たちは、どういう流れがあって、どういう人たちが関わり、ここまで来たのか
僕は、そのプロセスが見えなければ、食べ物へのありがたみというのは感じにくいと思いました

冷蔵庫の奥にいつの間にか変わり果てた食品がある
賞味期限が過ぎれば捨てる
腐ったから捨てる

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話が少しそれますが、
親のありがたみは、自分が親になって気づくと言います

それは自分が子どもを持ち、親がどういう風に自分を想ってくれていたのか、
子育ての中で、親はどういう苦労があったのか
自分で親のプロセスを体験するからそれに気づくのではないかと思います

何事も結果だけでは見えない、感じ取れないものがあると思います

そのありがたみをわかったつもりでも、いつのまにかそれを忘れそうになっている自分がいたりします

自然いっぱいの平戸は、そんな自分にいろんな事を気づかせてくれたり、教えてくれる場所です

生き物に感謝

平戸に感謝

全てに感謝

吉田さん、貴重な体験をありがとうございました!

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【本の紹介】


■いのちをいただく■
坂本さんは、食肉加工センターに勤めています
牛を殺して、お肉にする仕事です
坂本さんはこの仕事がずっと嫌でした

 


■捨て犬・未来、命の約束 和牛牧場をたずねて■
平戸生月にある田中牧場のおはなし
以前、買取に伺わせて頂いたことがあり、その時の日記です
「平戸市生月へ「牧場」を営んでいる方のお宅へ出張買取に伺ってきました」

 

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